元プロミュージシャンがポタオデブログを書いてみた

プロ目線で音質に重きを置きつつ色んなイヤホン&ケーブルに触れて行きますのでご意見ご感想はお気軽に!

NiceHCK HIMALAYA


Blog第1弾はNiceHCKさんのHIMALAYAです。
多くの方がレヴューしてますが個人的にミドルクラスでかなり高く評価してる機種です。
特徴としてはフラットで各音域が聞き取り易く音数などの情報量もちょうど良い印象です。
金属筐体特有の寒色でもないので誰にでもお勧め出来る機種です。
ノズルは基本変えないので金ノズルでの感想になります。

リファレンス曲は
あいみょんさん  マリーゴールド
②YOASOBIさん 群青
③JUJUさん Englishman in NewYork with 久保田利伸さん
の3曲です。
多分今後もこの3曲メインです。
もちろん追加で聴くことも有りますが②が打ち込み系の曲としては若干弱いので+で聴いたりアップテンポンでレスポンスの確認やスローテンポのバラードなども聞くと思いますが主軸です。

これ等の楽曲を選んだ理由は、
①イントロのギターで高域の鳴り方が解り4ピースのバランスが非常に良いから。
②イントロでキックの質感が解るので打ち込み系音楽の目安にし易いから。
③女性Vo.男性Voが聴けてJAZZの中でも多くの楽器が使われており、ほぼ全ての音域がチェックできるから。になります。

では早速感想に移ります。
単品販売もしている純正ケーブルで聴くと①を聞いた時にイントロのギターが個人的にささるギリギリを攻めて来るので、ささる方もいそうな感じはしました。
K9Proが味付けが少ないDACなのでストレートに良くも悪くも尖り気味に聴こえます。
(後でリケーブルについては書きます。)
イントロが鮮烈なギター高域で始まりますが以降はとても良い感じで全音域クリアでキレキレで気持ちよく聴く事が出来ました。
イヤーピースは幾つか試しましたがささりに関して其処迄大差は無く筐体が多少重いのでフィットさせる事の方が重要だと思います。

2曲目を聞いて若干キック(バスドラ)の質は良いのですが量感がもっと欲しい方も居るかなと感じました。
低音と歌という声もXを見ていると多数居るのでYOASOBIさんやEDMなど打ち込み系をメインに聴く方には少し物足りないかなという印象です。

③は個人的に金属筐体だと寒色寄りで木製の生楽器が物足りない事が有りますがそんなことは無くベストに近いバランスで聴こえます。

ロングトーンが得意でもないが苦手でもなく非常にオールジャンル聴くのには適した一台だと思います。

では高域がささり気味な方、低域の量感が欲しい方にお勧めのリケーブルを紹介していきたいと思います。

1台目の感想にHIMALAYAを選んだのにはエントリー~ハイエンド迄ある程度同じメーカーでケーブルがそろってるところにもあります。

今回試したケーブルは以下です。
(Aukingが貸し出し中で無かったので中高域の尖りを消すのには更にお高いケーブルになってしまってます。)

AukingUltra
AAking
DragonScale2
DualGod の4本です。
其々を今迄試してと線材から高音の滑らかさや線の太さ低音の増量を狙ってみました。
上2つは高音側の尖りは取れたものの低音の量感は変わらず、DoragonScale2が高音の尖りも若干取れ低音量は上がったように感じました。
古河銅入りのDualGodもこの中では一番安価ですが純正ケーブルの問題点は消してくれたと思います。
個人的にはElectroHouseやEDMも聴いてみてコスト面を考えるとリケーブルするなら、少し温かみや低音量が加わるのでDualGodという選択でいいかなと思いましたが、それでも安くは無いので、ノズルをまず変え、イヤピはSpairaldot++.Zone.XELASTECⅡはサイズを上げて使いましたがどれもサイズさえ合えば良かったのでまずベストサイズをチョイスし、どうしても合わない時にリケーブルは考えれば良いとは思いました。

苦手な楽曲以外は聴いてみてどれも万能に鳴らせる非常に優秀なイヤホンだと思います。
但し音の分離が良いという事はロングトーンが得意だったり、音数が其処迄多い訳ではなく、音が密でもないので、音の繋がりに物足りなさを感じる方も居そうだとは思いますが、個人的評価はどんな楽曲でもフラットでクリアに聞こえるという点で好みでありミドルクラスベスト3に入るイヤホンだと感じました。
特に同価格帯と比較して濃密な音を求めている方より、ある程度空間を使い多彩なジャンルを聴きたい方にお勧めしたいと思います。

人気はありますが個人的評価が其処迄高くないイヤホンや基準期的なイヤホンも今後書いていこうと思います。
エントリーはローカットなどの下処理に関しての専門用語が増え小難しくなりますし、ハイエンドは初心者さんには価格的に手に取り難いので、ミドルクラスでリケーブルなども書きやすいHIMALAYAから触れてみました。

大体10万円ぐらい迄は比例して全てが良くなり今現在個性豊かな機種が揃ってるので比較としても書き易いかなと思ってます。

PR案件では無いですが、今買うなら円高に振れているのでクレカのレートにもよりますがNiceHCK.comが安いのかなと思います。